EurotechのエッジゲートウェイがArm SystemReadyの認証を取得

ReliaGATE 10-14は、IoTやエッジゲートウェイの設置を簡単に行えるオープンスタンダードな仕様に対応しています。

2022年7月28日、アマロ(イタリア)-エッジコンピューティングやIoTソリューションの開発や導入に必要なハードウェア機器およびソフトウェアを提供するEurotechは、エッジゲートウェイであるReliaGATE 10-14がArm® SystemReady IR認証を取得したことを発表しました。

エッジやIoTプロジェクトは、導入の際ハードウェアとソフトウェアの統合がうまくいかず停滞してしまうことがよくあります。SystemReady IRは、Eurotechの産業用IoT(IIoT)ゲートウェイのようなエッジデバイスに、複数の主要なオペレーティングシステムをシームレスに導入できるようにすることでこの問題をクリアしています。

ReliaGATE 10-14でSystemReady IR認証を取得したことは、使用条件の厳しい用途に適した統合型のハードウェアとソフトウェアを開発している当社の取り組みを証明しています。
Arm®が開発する基準やセキュリティプロトコル、クラウドネイティブなエコシステムは、IoTの導入を後押します。IoTの導入が普及することでより多くの企業がIoTの価値を見出すことになるでしょう。

とEurotechのCTO、Marco Carrerは話しています。

開発者はこれまで以上にスピーディかつ安全にIoTデバイスの構築やテスト、そして展開を行う必要があります。SystemReadyは、Arm®ベースのハードウェアとソフトウェアが、さまざまなエコシステム間でシームレスに動作ができる基準を提供しています。
SystemReady認証の取得は、より多くの企業がエッジコンピューティングとIIoTコンピューティングの価値を引き出すことを可能にするソリューションを提供するEurotechの取り組みを証明しています。

と、Arm®のIoT/Embedded VP、Mohamed Awad氏は述べています。

産業用IoT(IIoT)エッジゲートウェイであるReliaGATE 10-14は、過酷な環境に置かれた産業機器がクラウドと効率的に通信できるようにし、予知保全や生産効率化に役立つリアルタイムモニタリングといったインダストリー4.0アプリケーションを実現します。EurotechのIoTエッジフレームワークであるEveryware Software Framework(ESF)を搭載したReliaGATE 10-14は、フィールドデータ、エッジ処理、クラウドへの伝達をシームレスに統合することが可能です。Eurotechは、SystemReady IRの認証取得に加え、このソリューションがPSAレベル1認定を受けたことを先日発表しました。さらにReliaGATE 10-14は、ソフトウェアスタック全体がIEC 62443-4-2認証に合格しています。

関連製品:ReliaGATE 10-14

ReliaGATE 10-14

Multi-service IoT Edge Gateway
NXP® i.MX 8M, LTE Cat 1

ReliaGATE 10-14は、産業用でプログラミングが容易な高セキュリティ IoTエッジゲートウェイです。クラシックプログラミングおよびビジュアルプログラミングに対応し、拡張性の豊富なIoTプログラミングフレームワークも搭載しています。オープンで、主要なクラウドプロバイダやサービスにも対応しています。キャリア認証済みのLTEと2G/3Gのバックアップ接続により、多くの国で即時導入が可能、地理的範囲を真のグローバル規模にまで拡張するオプションも用意しています。

 

ReliaGATE 10-14は、最高クラスのサイバーセキュリティを提供します。IEC 62443-4-1、IEC62443-4-2およびPSA認定レベル1に加え、カリフォルニア州のセキュリティ法案SB-327パスワード法にも準拠しています。保護についてはハードウェアレベルから始まり、TPM 2.0、セキュアブート、常時稼働の物理的改ざん防止モニタ/ロガー(システムの電源が切れても有効)をフルサポート。要求の厳しいお客様には、ハードウェア的なハードニング(インタフェース無効化)を施した生産専用の特別なイメージを設定し、攻撃対象領域をさらに縮小することも可能です。

 

NXP i.MX 8M Mini Cortex®-A53 クアッドコアプロセッサをベースに、最大4GBのRAM、最大32GBのeMMC、ユーザアクセス可能なmicroSDスロット搭載の本製品は、ある程度堅牢性の求められる用途に最適な低消費電力ゲートウェイです。過渡保護機能付き9~30V電源、DisplayPort・ビデオ出力、保護・絶縁型RS-232/RS-422/RS-485シリアルポート2個、ノイズおよびサージ保護USBポート2個、光絶縁デジタルインタフェース6個、絶縁アナログインタフェース2個に対応しています。

 

デュアルSIM対応のキャリア認証取得済のLTE Cat 1セルラモデム、Wi-Fi、Bluetooth 5/BLE、ギガビットイーサネットポートを2つ内蔵し、内蔵GNSSによる正確なジオロケーション機能など幅広い接続機能を備えています。また、拡張オプションにより、LoRaゲートウェイユニットReliaWAN 10-12や、アナログ入力と追加のデジタルI/Oポートを提供するReliaIO 10-12などの外付けモジュールで機能を拡張することができます。

 

オープンソース版IoTゲートウェイのJava/ OSGiミドルウェアである、Eclipse Kuraのコマーシャル/エンタープライズ版のEveryware Software Framework (ESF)を搭載。Eurotechが販売/サポートするESFは、すぐに利用可能なフィールドプロトコル(Modbus、OPC-UA、S7など)や、MQTT接続、Webベースのビジュアルデータフロープログラミングなど、柔軟かつ豊富な設定に対応しています。また、ESFはIoT統合プラットフォームであるEveryware Cloud(EC) (別売)と統合されており、高度な機器診断、プロビジョニング、デバイス遠隔接続・管理が可能となります。

  • 64bit ARM® クアッドコア搭載
  • グローバルなセルラ展開
  • 最高クラスのサイバーセキュリティ
  • インダストリアルグレード
  • 拡張性
  • 容易なプログラミング
  • オープンプラットフォーム、 ロックインなし
  • カスタマイズ性