エッジコンピューティングがつなぐビジネス継続性

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エッジコンピューティングがつなぐビジネス継続性

COVID-19が世界中に蔓延し、多くの都市がロックダウンされる中、人々は在宅待機/勤務を余儀なくされています。OTT (Over-The-Top) のストリーミングサービス及び あらゆるインターネットサービスの利用が急増し、これまで経験したことのない莫大なトラフィックレベルへと達している状況に、通信事業者のみならず、さまざまな市場関係者からも懸念の声が上がっています。

世界で生成されるデータ量は、2019年は40ゼタバイトでしたが、2022年には175ゼタバイトまで増えると予測されています。1ゼタバイトは1兆ギガバイト、175ゼタバイトはYouTube動画データ量の約54億年分に相当します。

と、インテル副社長の Asha Keddy氏は述べています。

しかし実際には、この予想よりも早いペースで増加しているのです。Zoomなどのテレビ会議サービスではトラフィックが700%も跳ね上がり、Netflix、Amazonビデオ、YouTube、Disney +などのストリーミングサービスでも同様の増加が見られます。これらのサービスから生み出される膨大なデータトラフィックは、インターネットサービスプロバイダ にとって脅威であり、インターネット相互接続ハブを提供する世界的企業からもその記録的なデータ量が報告されています。例えば、ドイツ、フランクフルトにあるDE-CIX社は、数週間前に前代未聞の9.1 テラビット/秒を超えるトラフィックピークを記録しました。(下図)

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画像出典:DE-CIX社

COVID-19に直面している非日常的な現状では言うまでもなく、日々の情報のやりとりや、映画のストリーミング、オンラインゲームなどにおいても、インターネットの役割はますます重要になっています。

と、DE-CIX社のCTO(最高技術責任者)であるThomas King氏は 述べています。

一方で、このインターネット利用の劇的な急増が、グローバルネットワークのスピード低下を招いているのです。

Ookla picture
アジア諸国におけるモバイルブロードバンドパフォーマンス(画像出典:Ookla)

このような緊急事態の中、在宅勤務を義務付けられている何百万人もの従業員と、事業継続を確保する必要のある企業に配慮し、欧州委員会はネットワークの停滞を防ぐため、施策を講じることにしました。ストリーミングオペレーターとサービス事業者に対して、停滞予防策ないしは緩和策を要請し、ユーザーにはWi-Fiの使用やコンテンツの解像度を低くするなど、データ消費量を削減するための設定を促しています。

 

参考URL:https://ec.europa.eu/commission/presscorner/detail/en/MEX_20_489

 

今回のグローバルパンデミックは、私たちの経済がいかに脆弱で相互依存の上に成り立っているのか、また、インターネットがいかに社会の生命線となっているのかを浮き彫りにしています。では、緊急事態におけるビジネス継続性の確保に、エッジコンピューティングがどのように役立つのかを見ていきましょう。

コアネットワークからエッジにおけるデータオフロード

Limelight Networks社の2018 State of Online Video Reportによると、世界のオンライン視聴者の43%が、動画のリバッファリングに最もストレスを感じると回答しており、29%の視聴者が最初のリバッファリング時に動画の視聴を停止し、さらに37%が2回目以降に視聴を止めると報告しています。

 

エッジコンピューティングは、高品質の動画ストリーミングの安定化など、メディア/動画配信企業のサービス向上に有効です。データセンターのエッジ、モバイル・エッジコンピューティング(MEC)では以下のメリットが挙げられます。

 

  • レーテンシーの低減
  • コアネットワークからの大量データのオフロード化
  • 地域コンテンツ配信の最適化
  • ネットワーク機能仮想化、キャッシング、AI、非ネットワークアプリケーションなどの重要サービスの実行
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ネットトラフィックをオフロードするエッジコンピューティングの実例としては、各国のインターネットサービスプロバイダと連携し、ローカルアプライアンスを利用しながら ローカルトラフィック処理を行うNetflixの Open Connectがあります。

Netflix
Netflixによるストリーミング再生の管理方法

エッジコンピューティングにおけるEurotechとアドバネットの知見と専門性

Eurotechとアドバネットは、HPEC(High Performance Embedded Computing)ボードとシステムで、エッジ上でのハイレベルなコンピューティングと、より高速なデータアクセス及びデータ管理を実現します。

 

HPCアプリケーションをデータセンターからフィールドへと展開することにより、場所や重量、消費電力を削減できると同時に、耐性、堅牢性、信頼性を向上させながら、高度な演算能力と電力効率を維持することができます。

 

EurotechとアドバネットのHPECボードとシステムは、堅牢かつファンレス仕様のもとに設計されており、5Gローカル基地局や自動運転車などの厳しい環境条件が求められる組込みアプリケーションに最適です。

DynaCOR line

前述のようなアプリケーションに対して、Eurotechとアドバネットは以下の製品をラインナップしています。

 

DynaNET:高性能イーサネットスイッチ

(高信頼性ネットワークインフラストラクチャ/堅牢型HPECアプリケーション用)

 

DynaCOR : 高性能組込みシステムソリューション

(画期的な水冷システムを搭載。厳しい環境下において信頼性の高いパフォーマンスを保証。エッジ側での高い演算処理能力を発揮)