我々アドバネットはこれまでEMSカンパニーを標榜してきました。しかし、通常我々がお客様に対して提供している“サービス”は果たしてEMSという言葉が定義している枠の中に収まっているのでしょうか?言い換えるなら、お客様があまたあるEMS企業の中から我々アドバネットをパートナーとして選んでいただいているその理由は、他のEMS企業が提供しえない“何か”をアドバネットが提供しているからではないのでしょうか?
アドバネットはEMSカンパニーを名乗りながら、より質の高いサービスを顧客企業に提案してきました。それは「ものづくり」の上流工程である開発・設計から試作、部品調達、量産、試験、検査までの一貫したフルサービスのアウトソーサーです。特にEMS企業との差異を際立たせているのが、開発(Development)・設計(Design)の機能です。
development→ designという“Electronics製品のモノづくり”の最上位工程である、これらの「d」をmanufacturing(製造)に付加した、フルサービスのアウトソーサー。それこそが我々アドバネットが提供しているサービスの実態なのです。EMSに付加価値としての「d」を加えたEdMS。それこそが、“現在”の我々のサービスの実体を表すに相応しい言葉であり、今日から我々アドバネットは「EdMSカンパニー」を標榜いたします。
また一方で我々アドバネットを「標準品メーカー」ではないか?と評する声をよく耳にします。確かに雑誌広告やホームページでアドバネットがアピールしているのは、“最新のCPUを搭載したCompactPCIボード”などの標準品です。しかし、実際我々の売上の7割を占めているのは、お客様個々のニーズにジャストフィットする製品、いわゆる“特注品”なのです。そこで培われた高度な設計・開発能力は残念ながらオープンにすることはできません。それはお客様の“企業秘密”を明かすことになりかねないからです。開発・設計力をアピールしたい我々のジレンマがそこにあります。
しかし、そういったジレンマに頭を悩ませるのも我々がさらなる成長の過渡期にあるがゆえ、だと考えています。我々が目指すのはさらに高次元なサービス。その本質は、受注から納品・保守までの一貫したサービスの流れを縦軸に、ハードウェアからソフトウェアまでの広範な技術力を横軸に展開したとき、はじめて見えてきます。それは「縦軸=プロセス」の密度を高め、「横軸=技術の幅」を広げていくことで、標準品や特注品などという枠に収まらない、無限の可能性を秘めた「ものづくり」のサービサーになりえるということです。
EMSからEdMSへ。そして将来、我々の成長とともにまた新たな業態へと変わっていくことになるでしょう。そこにあるより高度なサービスを定義する言葉は、我々にもまだ見えてはいません。お客様の満足度を高めるために、真摯にサービスのあり方を考える日々を積み重ねることで、きっと見えてくるのだと、我々は信じて疑いません。